納豆に副作用はある?
納豆は古くは平安時代から食されている伝統食品なので、その安全性の確かさは長い歴史が物語っています。
特に1980年代以降は、納豆にしか含まれない酵素『ナットウキナーゼ』に血栓を溶解する作用があることから、一躍生活習慣病への予防効果が期待されるようになりました。
しかし、ここで疑問となるのが、ナットウキナーゼによる副作用です。
血栓はもともと流れ出る血液を止血する重要な役割を担っているため、血栓をすべて溶解してしまうと、流血が止まらないという非常事態が発生してしまいます。
しかし、実際には納豆を食べ続けたからと言って、このような副作用が発生したという報告は一例もありません。これはなぜなのでしょうか?
納豆に副作用がない理由
納豆には血栓を溶解する作用を持つナットウキナーゼとともに、ビタミンK2が豊富に含まれています。
ビタミンK2は、ナットウキナーゼとは対照的に血液の凝固を助ける作用があり、ナットウキナーゼと絶妙なバランスを築いているのです。
そのため、納豆を食べても流血が止まらないなどという副作用はなく、安心して毎日食することができます。
ちなみに、ビタミンK2は血液を直接凝固させる作用はないので、単体で摂取しても血栓ができやすくなるわけではありません。
薬との組み合わせに注意
納豆は自然食であり、栄養素抜群の健康食であるため、基本的に組み合わせの悪い食品というものは存在しません。
ただし、抗凝固剤である『ワーファリン』を常用している方は、納豆との併用は避けた方が良いと言われています。
ワーファリンは血栓塞栓症の治療や予防に用いられる医薬品で、血栓の発生を抑性する作用がありますが、納豆に含まれるビタミンK2を一緒に摂取してしまうと、薬の効能が失われる可能性があるのです。
そのため、ワーファリンを処方・常用されている方は、納豆を食するのは控えた方が良いでしょう。
